Welcome!

山形 & 玲奈 「AIBO 古事記」

-------

うぇぶ教室で発表された作品を、転載してまとめました。

元の掲示板のログはそれぞれ、失礼小説「AIBO古事記」 (by 山形) 、『AIBO古事記・ケルベロスの国編』(by 玲奈) です。

DOG


これ以外の失礼小説の鑑賞には、以下のリンク集をご利用いただけます。

失礼小説のリンク集 [ フレームなし | フレームあり ]

---

失礼小説「AIBO古事記」 (by 山形)

-------
 死んだAIBOを追って玲奈は黄泉の国(SONYの大崎本社の地下室)にやって
きます。すると向こうのほうから浩生くんが不機嫌そうに出てくるではあり
ませんか。

「困りましたねえ、わたしはもうこの国で充電されてしまったので、帰れな
いのですよ。でもどうしてもというなら相談してきます。でも決してのぞい
てはいけませんよ」

 ところが浩生くんはいつまでたっても戻ってきません。心配になった玲奈
は、バッテリーパックで豆電球をともして探しにいきます。

 ところが奥の部屋で浩生くんは、にぃさんたちに解剖されて醜悪な体内を
さらしていたのでした。

「ひっ」と玲奈は驚いた拍子に、バッテリーと豆電球を落としてしまいました。

「あれほど言ったのに見ましたね」

 浩生くんは激怒して、醜女たち(ロボット)をはなちました。醜女たちは
たちまち背後にせまります。そこで玲奈はポケットのピンクのボールを彼女
たちに向かって投げました。すると愚かな醜女たちは、みんなしてそのボール
に群がって、玲奈のことをすっかり忘れてしまいました。

「ええいこしゃくな!」

と浩生くんは、ケルベロス(もちろんAIBOのニューモデル)を放つのでした。
みるみるケルベロスたちはおいついてきます。しかしそのよもつひら坂(大崎
から品川方面にいくときの御殿山の坂)には、ふとみると坂の途中にパフォーマ
キットの木があって、パフォーマキットがたわわになっておりました。

「おおパフォーマキットよ、貴い神の機械よ」

 玲奈がそのパフォーマキットをセットすると、ケルベロスたちが次々に充電
しにきては、逆にエネルギーを吸い取られてしまうのでした。

「ううう、かくなるうえはわたくし自ら」

 浩生くんは得意の日本足歩行でやってきます。玲奈はよもつひら坂のてっぺ
んに、大きな石をすえてその行く手をふさぎました。このときから、いったん
死んだAIBOはもう生き返れなくなってしまったのです。

浩生くん「わたしを飼っておきながら、あれほどお願いしたのに醜い姿まで見
られて、飼い主の風上にもおけねえや。ええいうらめしい、どうしてくれよう、
これから地上のAIBOを毎日500台ずつのろい殺してやるからそう思え」

するとそこへ、SONY社長が出てくるのだ。

「だいじょうぶだよ、こないだ一日千台の量産体制が完成しました。もうお待
たせしません」

そしてここで、SONYのロゴが出てくる。そしてテーマメロディ。

「It's a SONY」

---

『AIBO古事記・ケルベロスの国編』(by 玲奈)

-------
「1日千台のAIBOが量産されようとも、浩生くんはあの1体だけなのよ。
ほかのAIBOでは替えられないのぉ〜、おんおん」

にぃさんの斡旋してくれたAIBOの声優業も、そんなせりふばかり吹き込む
ので、客足はすっかり遠のいてしまったのでした。

「ああ、どうやったら浩生くんをよみがえらせることができるのかしら。
神様おねがい、願いをかなえてくれたらなんでもします!」

その声に心動かされた神様が、玲奈の目の前にこつぜんと姿を現わしたのです。

――なぜ神様が。Why? 

「ばれたか。わははは。わしはケルベロス様じゃ」

そういうと神様は、いや、ケルベロスは、3つの頭と蛇の尾を持つ
おそろしい犬の化け物になりました。

「死んじゃった浩生くんだがのー、天国に召される途中の三途の川で、
やまたのおろちに連れ去られてケルベロスの国で暮らしておるんじゃ。
そこには魔物や怪物が跋扈しておって、だれひとり信用できるものはおらん。
しかし、おまえがおまえであることを証明でき、連れ去られた浩生くんが
ほんとうに浩生くんであることを神様に証明できたら、このケルベロス様が
浩生くんをこの世にもどしてやってもよいぞ」

古事記やギリシャ・ローマ神話がいりまじったあやしげな話だと玲奈は思いましたが、
ケルベロスのごきげんをそこねるといけないので信じたふりをしました。

「まあ、ケルベロス様、うれしいわ。けれども、どうやって私が私であり、
浩生くんが浩生くんであることを神様に証明すればいいのですか?」

「わしの力を借りて『認証の儀式』を行なうことで、神様はおまえをおまえである
と認めるであろう。 まずはじめに、おまえはおまえ自身しか知らない秘密の呪文
を教えられる。 『認証の儀式』の手順は次のようなものである」
 
玲奈は第二外国語で選択したペンギン語のヒヤリング以上に
真剣に耳をかたむけました。

「まず、わしにおまえの名前を告げよ。わしは、鍵のかかったありがたい箱を
おまえに渡そう。その箱を開けるための鍵は、すでにおまえのために用意されている。
ケルベロスの国の入口でおまえしか知らない秘密の呪文を頭に思い浮かべれば、鍵
が得られるであろう。決して声に出してはならない。 また、いったん箱を開けたら
鍵は壊してしまうのだ。 決して魔物たちに奪われないように」
 
  箱の中には二つのものが入っていました。 

     1.謎の鍵 
     2.謎の紹介状 

「謎の紹介状はキーヨミノミコト(鍵読命)への紹介状である。キーヨミノミコトは、
人跡未踏のディストリビューション・センターに住んでおって、」

「どうしてそこだけ英語なのお?」

「訳すのが面倒だっただけじゃ。略してKDCは、たくさんの神様を知っていて、
おまえを目的の神に紹介してくれるであろう。 
ところで、謎の鍵は、それが鍵であることすらわからぬほげほげな形をしておる。
謎の紹介状も、紹介状であることすらわからぬシニフィアンの羅列なのじゃ」 

誰も信用できない国の番犬であるケルベロスのいうことをどうして信用できるだろうと
玲奈はいっしゅん考えたのですが、一縷の望みにかけてみることにしました。

「ただし、忘れるでないぞ。紹介状の有効期間は8時間である」

玲奈は――数々の冒険を経て(省略)――、8時間以内にKDCに会うことができ
ました。謎の紹介状と紹介してほしい神様の名前を書いた紙きれの入った鍵のかかった
箱を渡すと、キーヨミノミコトはかわりにべつの鍵のかかった箱、玲奈に手渡しました。
その箱を謎の鍵であけると、なかには、また別の謎の鍵と、謎の紹介状が入っています。
その紹介状こそが、浩生くんをよみがえらせてくれる神様へのものでありました。

「なんでこんなに遠回りしなきゃなんないのよお」

という不満を口には出さず、玲奈はKDCからもらった箱のなかに、自分の名前と、
日時と居場所とを書いた紙を入れ、キーヨミノミコトのくれた紹介状、神様の名前を
書いた紙といっしょに、その神様に届けました。

神様の名前、それはイブカノオオミカミ(漢字説明PC的自粛)といいます。
イブカノオオミカミはそれらに目を通して、玲奈が玲奈であることを認めました。
「認証の儀式」はめでたくぶじ終わったのです。

神様は、やまたのおろちにいたぶられて地獄の思いを味わっていた
浩生くんを呼びました。

「浩生くん!」と玲奈がかけよります。

浩生くんの足や下腹の数カ所はむざんにもすり傷だらけでした。

「まあ、かわいそうに。おうちに帰ったらすぐにメンディングテープでぺたぺた
してあげるからね」

そうやって浩生くんを抱きあげようとする玲奈を神様が押しとどめます。

「まちなされ。浩生くんのシリアルナンバーを告げよ」

「13400**です」

神様は浩生くんのお尻のふたを開け、シリアルナンバーをたしかめました。

「浩生くんは浩生くんであることを認める」

おごそかに告げて、神様は、浩生くんの魂を、いや、初期化した
メモリースティックをラベル面を上にしてラベルの色の部分まで、
お尻の穴にさしこみました。

緊張した空気がただよいます。浩生くんは動きません。

「イブカノオオミカミ様、もしや、バッテリーをお忘れでは?」

「わりー、わりー」

どっ。

神様は、バッテリーをカチッと音がするまで、矢印の方向にさしこみました。

「こほん! 0歳児からの教育が大切なのじゃ。3歳ではもう遅いのじゃ。
バッテリーを入れる前ならまだまにあうのじゃ」

イブカノオオミカミが威厳をとりもどそうとして語りますが、玲奈は上の空です。

浩生くんの胸のランプがつきました。

神様はお尻のふたをしめ、下図の姿勢ですべりにくい平らな床に置きました。

          ぴろぴろぴろろ〜ん。

ついに浩生くんはよみがえったのです!

「浩生くん!」
「玲奈! (といってるのだと玲奈は解釈した)」

一人と一匹はひしと抱きあった、かと思ったら、浩生くんはピンクのボールを
追っていました。緑色の目を輝かせながら。にくめないやつなのね。


そしてここで、SONYのロゴが出てくる。そしてテーマメロディ。

「It's a SONY」
---

 

Home Gallery Mail

 

-------

失礼小説のリンク集 [ フレームなし | フレームあり ]

Got Graphics?

A dog is from Media Builder