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ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』(講談社学術文庫)サポートページ

generaltheory

山形浩生

目次

  1. 関連資料
  2. 正誤表
  3. その他

1. 関連資料

ケインズ『一般理論』全訳 html 版pdf 版 (900 kb)
 書籍版の本文と同じ内容です。ただしクルーグマン序文、ヒックス論文は含まれていません。また書籍版ほどの厳しい校正は入っていないので、細かいところでちがいはあります。

ケインズ『一般理論』要約版 html 版単行本(ポット出版)
 一般理論のほぼすべての段落を、おおむね一行ずつに要約したもの。原文のあまりに細かいところは読みたくないという方にはお奨め。

クルーグマン『ケインズ「一般理論」へのイントロダクション』 html 版
 本書に収録した、ポール・クルーグマンによる序文です。ただし、ウェブ掲載の草稿版に基づくものなので、細かいところでは差があります。書籍掲載版では、おおむね「ぼくは」「ぼくの世代の」といった、クルーグマンが何者かを知っている読者を想定した書きぶりの部分数カ所を改めています。

J. R. ヒックス「ケインズ氏と『古典派』たち」 pdf 版
 本書に収録した、『一般理論』の整理と解説を行ったヒックスの名論文。IS-LM の発端となった論文です。

間宮訳『一般理論』(岩波文庫)問題点の指摘(山形) その 1その 2
 特に訳者注で「原文がまちがっていたのでなおした」という部分を拾って検証したものです。

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2. 正誤表

2-5刷りでの訂正 (2020/2 現在)

 

Page 位置 正 (細かい改訂部分は)
59 11-13行目 実質賃金と失業水準は、以前とほとんど変わらず、労働者が得るわずかな利益や損失の増減は、限界費用の中の他の要素にとっての損失や利益から出たもので、限界費用自体は変わらないと主張するのが筋です。 実質賃金と失業水準は、以前とほとんど変わらず、労働者のわずかな利益や損失の増減は、限界費用の中で変わっていない他の要素へのしわよせから生じると主張するのが筋です。 *5
59-60 17行目-1行目 労働者は完全雇用に対応した実質賃金、つまりある実質賃金で可能な最大の雇用量をいつも決められる 労働者は完全雇用(つまりある実質賃金で可能な最大の雇用量)に対応した実質賃金をいつも決められる *5
105 注4の部分 ホートレー氏の論点というのは、価格が下がる前や売れ行き面での失望より以前で決めた投入と在庫蓄積は、期待と確定損失との相対的な差に反映される、というものです。 ホートレー氏の論点というのは、投入や雇用というのが、価格が下がったり産出についての失望が期待に比べて実現された損失に反映されたりする以前に決めた在庫蓄積に影響される、というものです。 *5
128 2行目 有益だと思われる維持改善費用と、他の事業者からの購入分は除外します。 これは有益だと思われる維持改善費用と、他の事業者からの購入分を含みます。 *5
134 1行目 最初に使われる設備の利用者費用は、産出の総量と独立(下を参照)なだけではありません。 最初に使われる設備の利用者費用は、必ずしも産出の総量と独立(以下の本文を参照)ではありません。 *5
154 7行目 (3) 所得の計算に算入が認められない資本価値の予想外の変化 (3) 所得の計算に算入が認められない資本価値の予想外の変化 *5
160 3-4行 すさまじく長期間続きかねません。 かなり極端なところまで進行しかねません。 *5
163 9行 に対応して とはまったく無関係に *5
164 13-14行 クズネッツ氏は、1919-1933 年の総資本形成(私が投資と呼ぶものをアメリカではこう呼びます)の統計をまとめて クズネッツ氏は、アメリカでの1919-1933 年の総資本形成(私が投資と呼ぶものを彼はこう呼びます)の統計をまとめて *5
172 8行 「安全側」 黒字側」 *5
232 11行 たぶん、結果の全貌が何日もたたないとわからない たぶん、かなりたってからでないと結果の全貌がわからない *5
287 3行 独立して取り出したら同じことが言えます。 独立して取り出せば同じこと(訳注:金利群が決まること)が言えます。 *5
281 9行目 Mの規模が拡大し M2の規模が拡大し *7
287 5-7行 そんな特別なつながりがあると仮定する理由は、全般的に言えば、銀行システムと金融当局はお金や債権の取引者であって、資産や消費財の取引者ではないという事実からくるものです。 そんな特別なつながりを想定できるのは、全般的に言えば、銀行システムと金融当局はお金や債権の取引者であって、資産や消費財の取引者ではないからです。 *6
290 1行目 流動性の危機 破産の危機 *5

*5: 夜はやさし氏ツイッターでご指摘いただきました。ありがとうございます。
*6: 文が複雑すぎるので表現を改めました。
*7: 岩田規久男氏にご指摘いただきました。ありがとうございます。あと、解説の不備もご指摘いただいておりますので、これもいずれ直します!(2020.02)

初刷りでの訂正 (2012/3 現在)

 

Page 位置 正 (改訂部分は)
24 6行目 算出 *4
86 7行目 政治観 政治 *3
195-196 最終行から3行目まで 私たちは、いつ行使するともはっきり意図していない、享楽の可能性をため込むことで個人を「豊かにする」よう見事に計算された方針を、国の行いに適用した不可避の結果として、そうした失業を受け容れるしかなくなってしまったのです。 私たちがそうした失業を受け容れるしかなくなってしまったのは、個人を「豊かにする」よう見事に計算された方針を、国の行動に適用した不可避の結果なのです。その方針は、個人がいつ行使するともはっきり意図していない、享楽の可能性をため込むためのものなのですから。 *2
265 9行目 では、『厚生の経済学』 、『厚生の経済学』 *3
540 11行目 ゴンヴィル&カイウス・カレッジ ゴンヴィル&キーズ・カレッジ *4
540 最後から2行目 経済学会 計量経済学会 *4
540 最終行 ケンブリッジの ケンブリッジ *4

*1: tonmanaangler氏にご指摘いただきました。ありがとうございます……と思ったら、すでに直してありました。が、いずれにしてもありがとうございます。
*2: 文が長すぎるので表現を改めました。
*3: 事務屋稼業氏にご指摘いただきました。ありがとうございます。
*4: 松本有一氏にご指摘いただきました。ありがとうございます。

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3. その他

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